理化学研究所
望月理論生物学研究室
主任研究員

望月 敦史 先生
(もちづき あつし)

 
理化学研究所
仁科加速器研究センター
櫻井RI物理研究室
主任研究員

櫻井 博儀 先生
(さくらい ひろよし)

プロフィール

1994年3月 京都大学理学部卒業。1998年6月 九州大学大学院理学研究科博士課程中退。同年7月 九州大学理学部助手。2002年9月 基礎生物学研究所助教授、同准教授。2008年7月より理化学研究所主任研究員。博士(理学)。専門は数理生物学。著書に「生命科学の新しい潮流 理論生物学」(共立出版)など。

プロフィール

1993年東京大学大学院理学系研究科、博士(理学)号取得後、同年同研究科助手。理化学研究所研究員、東京大学助教授を経て、2005年より理化学研究所主任研究員、2011年より東京大学教授。2015年、本林透氏とともに仁科記念賞を受賞。主な著書は「元素はどうしてできたのか?」(PHPサイエンス・ワールド新書)。

演 題

生命システムを数理で解く

演 題

元素の起源と変換
 近年の生命科学の発展は目覚しく、我々の体づくりや恒常性の仕組み、あるいは病気になるメカニズムが、遺伝子の働きとして理解できるようになってきました。細胞の中には多数の遺伝子が存在し、それらが相互作用の複雑なネットワークを作っていること、遺伝子全体の活性のダイナミクスが、生物らしい振る舞いの起源であることが、しだいに分かってきました。このような複雑で動的なシステムを解明するため、従来の実験的方法だけではなく、数学や計算機を用いる理論的な方法が、新しい生命科学として期待されています。本講演では、数理的な方法が生命現象の理解にいかに役立つか、具体的な例を交えて紹介します。  ニホニウム元素の発見や、原子核がとくに安定になる「魔法数」の発見など、世界最高性能の理研加速器施設「RIビームファクトリー」は、世界を驚かせる成果を次々と挙げています。私たちの身体を形づくり、また身の回りに存在している全ての物質は、ビッグバン以来の宇宙のさまざまな営みによってつくられた元素から成り立っています。本講演では宇宙において元素がいかにして生まれたかという謎の解明や、原子核の成り立ちの理解に向けた研究について、その歴史やRIビームファクトリーで行われた最近の成果に触れながら、わかりやすくお話しいたします。また、核廃棄物の軽減にむけた元素変換技術についてもその展望を紹介いたします。
日 時
平成29年8月19日(土)9時30分~12時
会 場
仁科会館 2階 仁科記念ホール
募集人員
120名(定員になり次第締切)
参加費
無料
申込方法
仁科会館へ

電話・郵便・E-mail・FAX等でお申込み下さい。
〒719-0303 岡山県浅口郡里庄町浜中892-1
TEL・FAX 0865-64-4888
E-mail:nishina@nishina.town.satosho.okayama.jp

主 催
国立研究開発法人 理化学研究所 ・ 公益財団法人 科学振興仁科財団
後 援

岡山県教育委員会・里庄町教育委員会・RSK山陽放送
岡山県ケーブルテレビ振興協議会・山陽新聞社・朝日新聞岡山総局
中国新聞備後本社・読売新聞岡山支局・毎日新聞岡山支局

チラシ
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