第16回　仁科芳雄博士生誕日記念科学講演会開催
平成20年12月6日（土）

講師：理学博士　才野俊郎　先生
（独立行政法人海洋研究開発機構 地球環境観測研究センター 地球温暖化情報観測研究プログラム
プログラムディレクター・名古屋大学客員教授）

演題：「地球温暖化 と 海」

　今回の講師・才野博士は、仁科博士の母校・里庄西小学校（仁科博士の頃の校名は“新庄尋常小学校”）で学ばれた方で、初めての地元出身の講師による講演会となりました。

　前半では、よく学びよく遊ばれた小学生時代から研究者を志されるにいたる高校時代までの生い立ちを振り返られながら、学校の授業や課外活動、友人との交流、ご兄弟から受けた影響、先生の励ましなど、仁科博士の「環境は人を創り、人は環境を創る」のことば通りに歩んでこられた道筋のお話を通して、人生の生き方を探る時期にある中学生へのお励ましをいただきました。

　後半では、一貫して海を舞台にして取り組まれた研究生活と実験の様子、ご自身が世界で初めて解明された内容等を織り交ぜながら、人類にとって喫緊の課題である地球温暖化についてそのメカニズムの解明と今後の展望に至るまで熱意を込めて語られました。

　当日は、町内と近隣の一般の方々約１５０名の方々が参加され熱心に耳を傾けられました。また、才野博士の少年時代を知る高齢者の方々も数多く参加され、目を細め頷きながらお聞きになる姿が印象的でした。

講演後の交流タイムでは３名の生徒から発言があり、笑顔でお答えいただいているお姿が印象的でした