演題:野菜の健康機能成分を作る遺伝子を発見!
講師 : 平井 優美(ひらい まさみ)先生
独立行政法人理化学研究所横浜研究所
植物科学研究センター
メタボローム基盤研究グループ
代謝システム解析チーム
チームリーダー
講演概要
私たちの豊かな暮らしは、植物が作る数多くの化合物に支えられています。ヒトにとって欠かせない栄養素である糖類やビタミン、漢方薬の成分、野菜や果物の香りや色素成分などは、その植物が持つ特別な遺伝子の働きによって作られます。
ブロッコリー、大根、キャベツ、ワサビなどのアブラナ科野菜に含まれる「カラシ油配糖体」という化合物は、 野菜の香りや辛味にかかわる成分で、健康増進の機能が期待されています。今回は、カラシ油配糖体の生合成に関わる遺伝子群の発見と、高健康機能野菜の開発への展望についてご紹介します。
講演の様子
会場となった仁科記念ホールには、中高校生40人をはじめ、教員、企業人、物理愛好者、町民の方々等約110人が参加されました。両講師とも、平易な言葉で分かり易い説明に努められ、参加者の方々が深くうなずきながら聞いておられる姿が印象的でした。参加者からの質問にも、丁寧に答えていただきました。