演題:オミックス科学が推進するヘルスケア
講師 : 林﨑 良英(はやしざき よしひで)先生
独立行政法人理化学研究所
社会知創成事業
予防医療・診断技術開発プログラム
プログラムディレクター
講演概要
少子高齢化は日本が抱える最大の社会問題になっています。健康長寿社会を達成するためには、発症前に予防・予測し、(予防医療: Preventive Medicine、予測医療: Predictive Medicine)、発症前や発症早期に治療介入を行い (先制医療: Preemptive Medicine)、個人にあった薬や治療法を選択する医療 (個別医療: Personalized Medicine) が鍵となります。 医療関係者、患者や研究者を含めた参加型の医療 (Participative Medicine)、さらに、オンサイトで結果を出せるポイント・オブ・ケア医療 (Point of Care) も必要不可欠です。DNA、RNA、タンパク質などの生体分子情報を系統的に解析するオミックス科学の急速な発達により、6P医療が現実化しています。
講演の様子
予防医療・予測医療、先制医療、個別医療が健康長寿社会を達成するためには、鍵となるDNA、RNA、タンパク質などの情報を系統的に解析するオミックス科学についてわかりやすく説明をしていただきました。また、樹脂ケースに入ったDNAとRNAを回していただき、来場者のみなさんは現物を見ることで、よりいっそう興味深く公聴されていました。