仁科芳雄博士顕彰事業第22回
ロボットコンテスト2014
- 平成26年8月31日(日)
- 里庄町立里庄中学校体育館
「ロボットコンテスト2014」は、中学校から19校58チーム、高等学校から12校21チーム、合計31校79チームの参加を得て、今年も盛大な大会となりました。今年は、天候が曇りだったので、降雨もなく暑さもそれほど厳しくないという恵まれたコンディションの中で大会を開催することができました。
参加してくれた生徒の皆さん、生徒をご指導いただき運営にも携わっていただいた中学校・高等学校の先生方、年の初めの企画から長きに渡ってお世話になりました審査員の先生方、そして準備や片づけを担当していただいた多くの方々、皆様の力でこのロボコンは支えられています。深く感謝いたします。
審査委員長講評
審査委員長
岡山大学大学院自然科学研究科
教授 五福 明夫
皆さんお疲れ様でした。盛り上がった大会で、楽しい一日でした。
優勝した里庄中学校の「HERO」、東岡山工業高校の「東工1号」のチームの皆さん、おめでとうございます。惜しくも敗れたチームの皆さん、悔しい思いはあると思いますが、大変貴重な経験をしたと思います。
上位入賞したロボットには3つの共通する点がありました。1つ目は分別回収を模擬した課題を実行するロボットのための創意工夫、2つ目は確実にロボットが動くためのしっかりとしたロボット製作、3つ目はロボットを自由自在に操るための十分な操作練習です。また、競技には参加していない仲間の声援を味方にしたチームもありました。
今年のロボットコンテストの特徴は、まず、例年になくロボット設計に新規なチャレンジがあったことです。子機分離、二足歩行、高坏の紐をとる機構、積み木をまとめてとる仕組みなどがありました。また、女子生徒さんの活躍が目立った大会だったと感じています。
仁科独創賞に輝きました桜が丘中学校の「エリザベス2号」は、二足歩行を実現ししかも片足を上げた状態で回転する機構が評価されました。東岡山工業高校の「東工1号」は積み木を分別する仕組みが素晴らしかったです。アイディア賞の里庄中学校の「SHINE」はひもと煙突を処理する機構を評価致しました。岡山盲学校の「フーミンズ」は普通ならひっかけて紐をとるところをちょっと違ったやり方で実現した点が良かったです。岡山龍谷高校の「伊達3号」はロボットアームの機構を簡易的に実現した点を評価致しました。また、特別賞の倉敷西中学校の「可能性の獣」は分離型ロボットに挑戦した点が評価されました。
最後になりましたが、最後までご声援をいただきました保護者の皆様に感謝致します。また、審判、記録、放送といった大会運営にご協力いただきました、中学校、高等学校の先生方、ありがとうございました。大会の準備から実施までご支援いただきました科学振興仁科財団、里庄町教育委員会の皆様、ありがごとうございました。
ロボット技術も身近な製品が出てきています。このロボットコンテストに参加した皆さんから有能な未来のロボット技術者が出てくることを期待しつつ講評としたいと思います。
ありがとうございました。