仁科芳雄博士顕彰事業第23回
ロボットコンテスト2015
「里庄から宇宙へGO」
- 平成27年8月30日(日)
- 里庄町立里庄中学校体育館
「ロボットコンテスト2015」は、中学校から20校56チーム、高等学校から11校25チーム、合計31校81チームの参加を得て、今年も盛大な大会となりました。今年は、あいにく午前中は小雨模様となってしまいましたが、そのおかげで会場の温度は比較的涼しくなり、結果的には恵まれたコンディションで大会を進行することができました。
参加してくれた生徒の皆さん、生徒をご指導いただき運営にも携わっていただいた中学校・高等学校の先生方、年の初めのテーマ決めやルール作りから長きに渡ってお世話になりました審査委員の先生方、そして準備や片づけを担当していただいた多くの方々、皆様の力でこのロボコンは支えられています。深く感謝いたします。
審査委員長講評
審査委員長
岡山大学大学院自然科学研究科
教授 五福 明夫
皆さん、お疲れ様でした。まずはロボコンをやりきった皆さんの努力を褒め称えたいと思います。本年度は「里庄から宇宙へGo」をテーマとして、昨年度に比べて積み木の配置や積み方を相当変更しました。そのため、相当難しいのではと考えておりましたが、創意工夫されたロボットが多数出場していたことに驚くとともに、若い皆さんの力を頼もしく感じました。大会も熱戦につぐ熱戦で、決勝トーナメントでは中学校部門も高等学校部門もどこが勝ってもおかしくない激戦でした。中学校部門では最高点の6,600点を出したチームが2チームあり、また、高等学校部門では10,000点超えが何度も出るなど、素晴らしいロボットとその操縦スキルに感銘を覚えました。
さて、里庄中学校の「MoveBox3号」、おかやま山陽高等学校の「おかやま山陽1号」のチームの皆さん優勝おめでとうございます。ロボットの仕上がりや決勝トーナメントにおける操縦でのチームワークが素晴らしかったです。また、惜しくも決勝戦で敗れた、桜が丘中学校の「桜中B号」、高梁城南高等学校の「城南電子1号」のチームの皆さん、この悔しさをバネに今後の発展を期待しています。
本大会では2体のロボットが仁科独創賞に選ばれました。桜が丘中学校の「桜中A号」は、予選の高得点と確実なロケットやブームを組み立てる機構が評価されました。また、高梁城南高等学校の「城南電気1号」は、「城南電子1号」とともに今大会最高の10,600点を出したロボット機構の完成度が評価されました。本ロボットコンテストでは新規な機構や工夫を評価するためにアイデア賞も設けています。矢掛中学校の「チョポット2号」は自動で積み木を取るチャレンジが、矢掛中学校の「ツインボーイ号」は穴あきブロックを取るシンプルで独立した機構が評価されました。笠岡工業高等学校の「隼号」は穴あきブロックの列を外側から挟み込んで一挙に取る仕組みに工夫が見られました。
また、高梁城南高等学校の小野博俊先生には、長年の間多岐にわたり大会運営をご支援いただきましてありがとうございます。特別賞をお贈りさせていただきます。ただし、これで終わりという訳ではありませんので、来年度以降もどうぞよろしくお願い致します。
本大会は沢山の方々に支えられて実施されています。楽しくまた教育効果もある企画を継続いただいています、仁科会館や里庄町の関係各位に感謝申し上げます。また、自校のロボットの応援を我慢しながら審判など大会の運営に献身的にご協力いただきました中学校、高等学校の先生方にお礼申し上げます。最後まで熱心に応援いただき大会を盛り上げていただきましたご父兄の皆様にも感謝したいと思います。
また来年もこのロボットコンテストにてお会いできることを楽しみにしつつ、講評を終わりたいと思います。