第19回 仁科芳雄博士生誕日記念科学講演会開催
平成23年12月8日(木)

講師:小林 誠(こばやしまこと)高エネルギー加速器研究機構特別栄誉教授
   平成20年ノーベル物理学賞

演題:「反粒子について学ぼう」

地元の小中学生ら約600人を前に物理学の流れを解説。ノーベル物理学受賞の理由となった「クォーク」の研究成果やメカニズムを説明した。

講演概要
 仁科芳雄博士がヨーロッパに留学された1920年代は、物理学が急速に進展した時代であった。1928年にディラックが提唱したディラック方程式は反粒子発見のきっかけとなった。粒子と反粒子は、電荷などの物理量の符号が反対であるが、極めてよく似ており、これをCP対称性という。しかし、この対称性はわずかに破れていることが、1964年に発見された。そのメカニズムには物質の最も基本的な構成要素であるクォークの種類が関係している。


生誕日記念科学講演会のページに