仁科芳雄博士顕彰事業第25回
ロボットコンテスト2017
「ミッション:月面基地を完成せよ!」
- 平成29年9月3日(日)
- 里庄町立里庄中学校体育館
「ロボットコンテスト2017」は、中学校から20校50チーム、高等学校から12校25チーム、合計32校75チームの参加を得て、今年も盛大な大会となりました。今年はテーマを月面に設定して段差やでこぼこを配置したのですが、多くのロボットが予想以上にしっかり適応していて驚きました。
参加してくれた生徒の皆さん、生徒をご指導いただき運営にも携わっていただいた中学校・高等学校の先生方、年の初めの企画から長きに渡ってお世話になりました審査員の先生方、そして準備や片づけを担当していただいた多くの方々、皆様の力でこのロボコンは支えられています。深く感謝いたします。
審査委員長講評
審査委員長
岡山大学大学院自然科学研究科
教授 五福 明夫
第25回の伝統あるロボットコンテストを無事終えることができました。選手の皆さん、お疲れ様でした。本大会の印象は、ロボットの機構や操縦が進歩し、満点を獲得したチームが複数出るなどレベルの高い大会でした。また、女子生徒のロボットコンテストへの参加が多くなってきました。
優勝の里庄中学校「月光」号チーム、高梁城南高等学校「城南電子2号」チームの皆さん、おめでとうございます。すばらしいロボットの構想、設計、製作、操縦であり、日頃の努力の賜物と思います。また、惜しくも準優勝のチームをはじめとして、予選で力を出し切れなかったチームの皆さんもよく頑張ったと思います。出場した皆さんは、この大会への取組で様々な経験をしたと思います。皆さんがヒーローです。
ぜひ、うまくいったこと、うまくいかなかったことを後日振り返って下さい。それが、皆さんの成長につながると思います。このロボットコンテストをきっかけとして、科学や技術に興味を持ち続けていただいて、日本の産業を発展させる人材に育って欲しいと願っています。
さて、受賞ロボットそれぞれについて、一言ずつコメント致します。
“仁科独創賞”の桜が丘中学校の「すすむくん」号は、アイテムのハンドリングのための精巧な機構を評価しました。また、高梁城南高等学校の「城南電子2号」は、3度もパーフェクトを達成しました。何も言う事はありません。
“アイデア賞”に輝いた里庄中学校の「LUNARバギー」号は、惜しくも優勝を逃しましたが、アイテムを取るための多数のハンドを装備していました。笠岡東中学校の「ハンター」号は小型で機敏な動きで高得点を獲得していました。井原中学校の「イエローソウル」号は穴あきブロックを突き刺して取るための長い棒を用いた機構とともに缶の把持機構に工夫がありました。また、おかやま山陽高等学校の「おかやま山陽3号」はアイテムを運んで積み上げる機構に加えて、補助者がストップウォッチを用いて計時をするなどチームワークが素晴らしかったです。
最後になりましたが、科学振興仁科財団をはじめとして、里庄町の皆様、それから運営をお手伝いいただきました皆様にお礼申し上げます。特に、中学校、高等学校の先生方には、ロボット製作の子供達へのご指導から大会の運営までご協力いただきました。感謝申し上げます。また来年のロボットコンテストを楽しみにしたいと思います。