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生誕日記念科学講演会
第18回 仁科芳雄博士生誕120年記念講演会
仁科芳雄博士生誕日記念科学講演会
第18回 仁科芳雄博士生誕120年記念講演会
平成22年12月7日(火)
里庄総合文化ホール
講師 : 益川 敏英(ますかわ としひで)先生
京都大学名誉教授 2008年ノーベル物理学賞受賞
演題:現代科学と社会
講演概要
ノーベル賞物理学部門の第一号受賞者はレントゲンであった。彼の実験は畳一畳程度の広さのテーブルで可能であった。今日の物理の実験は千人程の研究者が協力して、役割を分担して一糸乱れず遂行して、一つの論文を書く。これは素粒子物理学という学問が特殊なのではない。
考古学の発掘においても同様である。かつては老教授が助手2人と技師2-3人で行っていたものが、テレビの三内丸山古墳の発掘では数千人の人夫を雇って発掘が行われている。これは実証科学の宿命である。自然に働きかけてデータを取り、そこから得られる知見を使いきったら、より大規模に、また質の高い方法でデータを取得する努力をせねばならない。
このことは得られた結果の理解解釈にも及ぶ。高度な推論を重ねて初めてそのデータが意味していることの内容が理解できる。このことは科学に疎外現象を生み出す。このことの現代意味を考えてみたい。
講演の様子
地元の小中学生ら約700人を前に少年時代の体験、理科や数学が好きになっていったことなど学問との関わりを語った。
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