8/31 公開
9/15 修正 (9/1、9/12の放送終了)
※9月1日(金)、12日(火)放送済み
8月19日(土)に仁科会館で開催した「第29回理化学研究所里庄セミナー」のテレビ番組が笠岡放送で放送されます。ぜひご覧ください。
講師:中村 幸夫 先生(理化学研究所 バイオリソース研究センター 副センター長)
演題:細胞培養研究の歴史と細胞イノベーション
講師:奥野 広樹 先生(理化学研究所 仁科加速器科学研究センター 加速器基盤研究部 副部長)
演題:サイクロトロンが切り拓く未来
講師のプロフィールや講演概要など詳しくはチラシ(PDF)をご覧ください。
5月23日 公開
8月31日 追加
9月10日(日)と9月30日(土)の体験会は、まだかなり空きがあります。この機会にぜひ体験してみてください。
里庄町在住の方を対象とした体験会を開催します。
日時:下のチラシをご覧ください
料金:無料
定員:各時間、先着5名
予約方法:電話でお申し込みください
体験会の時間帯は、体験会での利用を優先しますので、ご注意ください。
体験会以外は、予約なしで利用できます。なお、利用は里庄町在住の方に限ります。
円形に配置された5種類の油圧抵抗式トレーニングマシンでの筋力運動と、ボードの上でマーチやステップ等の有酸素運動を、30秒ずつ交互に行う1周5分のトレーニングです。1回のトレーニングの目安は6周30分ですが、体力やその日の体調に合わせて20~40分で設定ください。
科学振興仁科財団では、里庄中学校3年生を対象として、郷土の誇りである物理学者仁科芳雄博士の足跡をたどる「中学生国内派遣研修」を実施しています。今年は4年ぶりに7月31日~8月3日の日程で実施しました。
午前 里庄駅出発
13:00~15:00 国立科学博物館(東京都上野)
9:30~15:30 理化学研究所(埼玉県和光市)
理研概要説明、サイクロペディアおよびサイクロトロン、記念史料室、【昼食】、仁科博士について講義、仁科芳雄記念室
9:30~12:00 J-PARC(大強度陽子加速器施設)(茨城県東海村)
J-PARC概要説明、ニュートリノ実験施設、ハドロン実験施設、物質・生命科学実験施設
15:20~16:20 東京大学駒場キャンパス 佐藤守俊研究室
10:00~11:00 日本科学未来館(東京お台場)
午後 里庄駅到着
「中学生国内派遣研修」は昭和58年に事業を開始し、平成9年から平成27年までは国内・海外派遣研修を実施していました(平成15年は国内のみ)。平成28年から海外への派遣は中止し、国内派遣研修を実施しています。令和2年から令和4年まではコロナ禍で実施できず、今年度は4年ぶりに実施し、昨年度の研修生のうち2名が同行しました。令和元年度まで379名が派遣されています。
仁科芳雄博士の伝記が新たに出版されました。
科学史がご専門の伊藤憲二先生による本で、分量、内容ともに仁科博士の伝記の決定版です。上巻586ページ、下巻674ページの大作です。
仁科博士の伝記は絶版になってしまったものが多く、詳しく知りたいという方に紹介する本がなくて困っていましたが、これからは自信をもって本作をお勧めできます。
仁科会館の図書資料室で閲覧できますので、興味のある方、購入しようかどうか迷っている方は、まずはご覧になってください。
本の内容や目次など、詳しくはみすず書房のホームページをご覧ください。
撮影者の子孫のご協力を得て、展示パネル「昭和30年(1955年)夏の里庄、笠岡」を作成しました。
当時の里庄から笠岡の様子を撮影した横1メートルの大型パノラマ写真で、仁科芳雄博士生家のまわりの様子、特に当時は海が近かった事が良く分かります。
仁科会館2階第1展示室で公開していますので、ぜひ見学にお越しください。
昭和30年(1955年)の夏に撮影され、仁科芳雄博士生家、祐仙土手、干拓工事中の富岡湾が写っています。
仁科博士が生家に住んでいた少年時代(明治23年~38年(1890年~1905年))と地形がほぼ同じです。当時は生家から海まで1.2キロメートルほどしかなく、生家から海が見えていたことがはっきり分かります。
山陽鉄道(現 JR山陽本線)の線路や県道は見えますが、国道2号線や仁科会館はまだありません。
里庄町浜中の小野章雄さんが撮影した5枚の写真をつなげ、1枚のパノラマ写真パネルにしました。
となりの展示パネル「仁科芳雄博士生家から海が見えた」には、明治32年(1899年)の地図が展示されており、合わせてご覧いただくと仁科博士が住んでいた当時の様子が思い浮かびます。この展示パネルとその横に展示している「神島への遠足日記」「神島への遠足ルート」につきましては、当ホームページのリニューアル記念コラム「生家から見えた海」をご参照ください。
「仁科会館」外壁等改修工事調査設計積算管理業務の入札経過および結果をお知らせします。
入札年月日 令和5年5月26日
入札場所 仁科会館 1階 研修室
入札方法 指名競争入札(見積競争)
落札業者 株式会社 阿波設計事務所 岡山支店
詳しくは「入札経過及び結果表」(PDF)をご覧ください。
理化学研究所(理研)仁科加速器科学研究センターが、加速器「超伝導リングサイクロトロン(SRC)」を紹介した小学生向けの学習ノートを作り、里庄西小学校(仁科芳雄博士の母校)、里庄東小学校の全児童にご寄贈くださいました。
4月19日(水)に仁科センターの櫻井センター長ら4名が両校を訪れ、ノートをご寄贈いただくとともに、仁科センターや今回の偉業についての説明を寸劇を交えながらご紹介いただきました。
理研によるさらに詳しい説明がありますので、以下のリンクからご覧ください。
仁科芳雄博士は1918年に理研に入所し、1931年に仁科研究室を創設し、日本の現代物理学研究の一大拠点を築きました。さらに、終戦直後の1946年からは理研の4代目の所長を務め、理研の存続に奔走しました。
サイクロトロンは加速器という実験装置の一種で、原子物理学や原子核物理学の研究に用いられます。仁科芳雄博士は1937年に日本で初めてサイクロトロンを製作し、さらに大型のサイクロトロンを1944年に完成させました。
その後、理研はサイクロトロンを作り続け、今回世界記録に認定されたSRCは第9号機になります。そして、仁科研究室の研究は仁科センターに受け継がれています。
仁科博士が宇宙線を測定するために開発した「仁科型電離箱」(仁科型宇宙線計)が、日本天文学会から第5回(2022年度)日本天文遺産に認定されました。
仁科型宇宙線計とは、その名の通り宇宙線を観測する装置です。宇宙線とは宇宙から地球に降ってくる粒子の事で、何も感じることはできませんがこの瞬間にも多くの宇宙線が我々の体を貫いています。
仁科博士は日本における宇宙線研究のパイオニアでもあります。仁科型宇宙線計は、1935年から1941年にかけて理化学研究所で計5台設計・製作され、1990年代まで連続観測を実施していました。
理化学研究所が2022年10月に新設した仁科芳雄記念室で、仁科型宇宙線計第2号機が公開されています。この第2号機が代表として日本天文遺産に登録されました。
日本天文学会、理化学研究所、仁科記念財団のホームページに、それぞれの視点から詳しい解説が掲載されています。
日本天文遺産 認定一覧 (日本天文学会)
仁科型電離箱2号機の日本天文遺産認定について (理化学研究所)
《「仁科型電離箱」が「日本天文遺産」に登録されました!》 (仁科記念財団)
10月28日、埼玉県和光市の理化学研究所(理研)で「仁科芳雄記念室お披露目会」が開催されました。科学振興仁科財団からは加藤泰久理事長(里庄町長)、杉本秀樹常務理事、田主裕一朗理事・事務局長の3名が出席させていただきました。加藤理事長は仁科芳雄博士の生誕地を代表して式辞を述べるとともにテープカットに参加しました。
仁科研究室は、かつて東京都駒込にあった理研に1931年に創設されました。理研が和光市に移転した後も、仁科研究室は建物ごと仁科記念財団などが大事に保存していました。この度、建物が老朽化のため取り壊されることになりましたが、仁科研究室は理研が新たに設置する仁科芳雄記念室に部屋ごと復元されました。
仁科芳雄記念室の壁には、仁科博士の生涯を世界の物理学の潮流とともに紹介する展示や、仁科博士の弟子や孫弟子にあたる研究者を紹介する展示が設置されています。
当財団が展開する仁科芳雄博士顕彰事業を紹介するパネルも常設していただきました。
お披露目会では、仁科博士が使用していた黒板のレプリカをスクリーンとして動画が上映され、出席者は感動的な内容に見入っていました。
お披露目会の最後に、参加者一同で記念写真を撮影しました。
お披露目会の後に開催されたシンポジウム「理化学研究所仁科研究室のキセキ」では、仁科博士の数多くの業績とそれを受け継ぐ最新の研究について紹介され、改めて仁科博士の偉大さを実感しました。シンポジウムはオンラインでも配信され、数多くの聴衆が参加したそうです。
仁科芳雄記念室を設置した建物は、毎年約5000人の見学者が一般公開などで訪れるとの事です。将来を担う多くの若者が仁科芳雄記念室を訪れ、仁科博士の足跡をたどり多くの業績に触れることで、仁科博士の言葉「環境は人を創り 人は環境を創る」が実践されることを願っています。
安田工業株式会社から、新しい超大型写真パネル(幅5m、高さ2.7m)等をご寄贈いただきました。NASAの探査機が撮影した火星表面の写真で、実際に見るとその迫力に圧倒されます!仁科会館1階の研修室に設置していますので、ぜひ来館してご覧ください。
新しい写真パネルはNASAの火星探査機「キュリオシティ」が撮影した超高解像度の火星表面写真です。臨場感を最大限生かすため、今までの大型写真パネル(幅2.3m、高さ2.7m)から幅5mとさらに大型化したもので、コンセプト考案、デザイン、製作、設置、これらすべてを安田工業が手掛けてくださいました。社長の安田拓人様の起案により「科学技術の素晴らしい力、魅力、それにより人類が実現した夢」を、わかりやすく最大限に伝えることを狙ったとの事です。小惑星探査機「はやぶさ2」の成功も記憶に新しいJAXAが、次の挑戦として有人月面探査や火星探査などを計画していることを念頭に置き、火星表面の写真が選ばれました。
エアバスやマクドネル・ダグラスなどの旅客機用に、7600基以上も製造されたエンジンV2500の「シュラウド」という部品です。精度の高い工作が要求される部品のため、安田工業製の工作機械で作られています。写真パネルの左側に、新たに詳しい解説を付けて展示しています。
新しい展示品として宇宙服のヘルメット部品もご寄贈いただきました。このヘルメットはレプリカではなく、アメリカのエアロック社がアポロ計画用に開発した実物です!写真パネル左の展示ケースで展示しています。
仁科会館の研修室には、スペースシャトルの大型写真パネルと安田工業製の飛行機エンジン部品が、長い間展示されていました。スペースシャトルはすでに退役し写真も退色が進んだため写真パネルの廃棄を考えていたところ、安田工業から新しい写真パネルの設置をご提案いただきました。それにとどまらず、エンジン部品の刷新と説明パネルの追加、ならびに宇宙服のヘルメット部品もご寄贈いただきました。