科学振興仁科財団では、仁科芳雄博士の生誕日12月6日に仁科芳雄博士生家で仁科賞授与式を開催しています。今年は12月6日が土曜日だったので12月5日に開催し、里庄中学校の3年生5名に授与しました。
仁科賞は、仁科芳雄博士の偉業をたたえ、学業に意欲的で特に理数系に優れ、創造力豊かでリーダーシップを有する生徒に授与する賞です。里庄東小学校・里庄西小学校・里庄中学校の最終学年の児童生徒を対象に昭和57年度に設置され、平成2年度からは中学3年生に授与しています。本年度で44回目となり、昨年度までに、229名に授与しています。

日時: 令和7年11月23日(日)14:00~15:00
場所: 仁科会館2階 仁科記念ホール
演題: 仁科芳雄博士ゆかりの地を訪ねて イギリス・デンマーク報告
講師: 田主 裕一朗(仁科会館)
仁科会館で「仁科芳雄博士ゆかりの地を訪ねて イギリス・デンマーク報告」を開催しました。
9月に、仁科芳雄博士が留学されていたイギリスとデンマークを訪ねた仁科会館の田主事務局長が、その様子を広く知っていただくために開いたものです。報告会では、イギリスやデンマークの風景写真を交えながら、仁科博士が研究されたケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所やコペンハーゲン大学ニールス・ボーア研究所の様子や仁科博士の足跡を紹介しました。
町内外から約20人が参加し、仁科博士に思いを馳せながら話に聞き入っていました。

報告会の様子

ケンブリッジ大学の地図。新旧3か所のキャベンディッシュ研究所を見ることができた。

新キャベンディッシュ研究所【レイ・ドルビー・センター】。ドルビーの遺族が8500万ポンドを寄付した。

入ってすぐレイ・ドルビーの展示。ドルビーは大学院の4年間をケンブリッジ大学で過ごした。小さい頃から音楽を愛し、熟練したクラリネット奏者だった。

1900年代初頭におけるキャベンディッシュ研究所での乾杯前あいさつの定番。基礎科学の重要性をユーモアをまじえて語った言葉と理解した。

旧キャベンディッシュ研究所の中庭。仁科博士が写っている1922年の集合写真が撮影された場所。この場所を訪れることができたのがキャベンディッシュ研究所での最大のハイライト。

ニュートンの出身校ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジ

デンマークの首都コペンハーゲンの中央部の地図

チボリ公園。岡山県民としてはぜひ訪れたい公園。しかしハロウィンに備え2週間の休園中だった。

天文学者ティコ・ブラーエの像

ローゼンボー城

ニューハウン

コペンハーゲン大学ニールス・ボーア研究所。仁科博士が留学した100年前の建物が現存している。

ニールス・ボーア教授の部屋が保存されている。一角には来日時に仁科博士の案内で鎌倉を見学した時の写真が飾られている。

ボーアの恩師ラザフォードのレリーフも飾られていた。ラザフォードとボーアの強い師弟関係はキャベンディッシュ研究所の展示からも感じられた。

ロンドンからケンブリッジへ移動中の車窓から。イギリスの南部は山がまったくなく平らな様子。

バッキンガム宮殿(イギリス ロンドン)

テムズ川の向こうに見えるビッグベン(イギリス ロンドン)

イギリスを代表する料理「フィッシュ・アンド・チップス」。インフレと円安の影響で、一人4,000円もした。

イギリス英語 “Mind the gap”。駅に停まるたびにアナウンスされるので、すっかり覚えてしまった。You Tubeでも多数の動画があり、これを聞いてロンドンを懐かしがる人も多い様子。
第33回ロボットコンテスト2025(ロボコン2025)のレポートを公開いたしました。
過去のレポートも見ることができます。
8月23日(土)に、仁科会館で第31回理化学研究所里庄セミナーを開催しました。約110名の方々がご参加くださいました。ありがとうございました。
レポートは後日掲載いたします。
講師:香取 秀俊 先生(理化学研究所 光量子工学研究センター 時空間エンジニアリング研究チーム チームリーダー)
演題:時空のゆがみを見る時計 ―光格子時計が測る未来の時間―
講師:木村 真明 先生(理化学研究所 仁科加速器科学研究センター 核子多体論研究室 室長)
演題:虹と原子核のはなし
講師のプロフィールや講演概要など詳しくは、チラシ(PDF)をご覧ください。
科学振興仁科財団では、里庄中学校3年生を対象として、郷土の誇りである物理学者仁科芳雄博士の足跡をたどる「中学生国内派遣研修」を実施しています。今年度は8月6日~8月9日の日程で実施しました。
午前 里庄駅出発
13:00~15:00 国立科学博物館(東京都上野)
10:00~11:00 国会議事堂 衆議院(東京都永田町)
13:00~15:00 東京スカイツリー
15:15~16:00 浅草寺
注:
理化学研究所(埼玉県和光市)を9:30~15:30に見学する予定でしたが、理化学研究所に爆破予告が出たため、急遽予定を変更しました。
理化学研究所では理研ギャラリー、脳神経科学研究センター、記念史料室、仁科加速器科学研究センター(サイクロトロン、サイクロペディア、仁科芳雄記念室)を見学する予定でした。
9:30~12:00 J-PARC(大強度陽子加速器施設)(茨城県東海村)
J-PARC概要説明、ニュートリノ実験施設、ハドロン実験施設、物質・生命科学実験施設(MLF)
10:00~11:00 日本科学未来館(東京都お台場)
午後 里庄駅到着
「中学生国内派遣研修」は昭和58年に事業を開始し、平成9年から平成27年までは国内・海外派遣研修を実施していました(平成15年は国内のみ)。平成28年から海外への派遣は中止し、国内派遣研修を実施しています。昨年度まで400名が派遣されています。
※リンク先:「ふるなび」サイト内のプロジェクトページ
※目標金額に達しなかった場合でも、プロジェクトの費用として活用させていただきます。

岡山県里庄町が、仁科芳雄博士生家の修復工事のために、ふるさと納税を活用した「ふるなびクラウドファンディング」で寄附を募っています。
生家は、昭和の修復から40年以上が経過して傷みが大きくなり、全面的な修復が必要となりました。修復には、江戸時代の庄屋建築の技法を用いて、その風格を損なうことなく行わなければなりません。博士の生家を次世代に引き継ぎ、その理念を継承するために、皆様のご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
岡山県里庄町で‘菊桜’(別称:六高菊桜)と‘仁科桜’(通称)を見学できる場所と、それぞれの桜の説明を掲載しています。


ダウンロードしたPDFをAcrobat Reader(アクロバットリーダー)で開き、「小冊子」を選んで印刷すると、パンフレットのように印刷することができます。


日時 令和7年3月9日 10時~15時
場所 仁科芳雄博士生家
仁科芳雄博士の生家で観梅会を開催しました。おかげさまで今年も大盛況となりました。
今年は2月の寒波の影響で梅の開花が非常に遅く、白梅1本が4分咲き、紅梅3本は今日がちょうど開花となりました。天気にも恵まれ311名の皆様にお越しいただきました。ありがとうございました。
「仁科邸観梅会浜中ボランティアグループ」の皆様により、温かい「ぜんざい」をご提供いただきました。また、「椿生活交流グループ」の皆様が生家の梅の実から作ってくださった「梅干し」もふるまわれました。



仁科芳雄博士生家は毎週日曜日に公開しています。紅梅は3月16日(日)には見ごろを迎えそうです。
2月26日に里庄総合文化ホール「フロイデ」電動中ホールで仁科芳雄賞授与式を開催しました。
仁科芳雄賞は、里庄中学校3年の生徒について、在学中まじめに努力し、教科やクラブ活動等によく精進し、その努力や活躍が著しい者に授与しています。以下の6つの賞があります。
皆勤賞 3年間欠席、遅刻、早退がない者
精勤賞 3年間欠席、遅刻、早退が3回以内の者
体育賞 県大会以上で優秀な成績を収めた者
注:県大会の中止が多かった事を考慮し、令和2~5年度と同様に「備南西地区大会において県大会出場レベルの成績を収めた者」も体育賞受賞者とします。
文化賞 県大会以上で優秀な成績を収めた者又は里庄中学校長が認めた者
努力賞 顕著な努力があった者又は里庄中学校長が認めた者
満点賞 3教科又は同一教科3回以上満点を取った者
平成3年度に設置され今年度で34回目になります。昨年度までに1,729名が受賞し、今年度の73名を加えると受賞者は1,802名となりました。